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ひろっぱについて

つらいとき、うれしいときに隣に誰かがいる

かなしいこと、しんどいことを受け止めてくれる

ここに行けば、いつも誰かがいる

こどものための

こどもとつくる

こどものよりどころである場所

それが、みんなのひろっぱです

ホームページをご覧の皆様へ

家や学校に居場所のないこどもたちがいます。
ありのままの自分を受け入れてもらえなかったり,ありのままの自分でいていいと感じられる場所や人と出会えず,居場所を見つけられないこどもたちがいます。
「ありのままの自分でいていいと感じられる、ほっとできる居場所を得られないこどもたちのための、あったかいごはんがあって、あったかい人がいて、自分がしたいことを実現できる場所をつくりたい。こどものための場所なのだから,こどもとつくりたい。」そのような思いを抱き、私たちは集まりました。

どうして、高知にこどもの居場所が必要だと、私たちが考えたのか。
その背景として、こどもをとりまく現状を少しだけお話しします。
現在、貧困や虐待等によって、成長発達のために必要な資源(環,、栄養、人とのつながり、遊び、学び、地域とのつながり)を得られないこどもたちがいます。
日本のこどもの貧困率は上昇を続け、平成25年度、貧困率が発表されて以降、最悪の数値となりました。6人の一人のこどもが貧困のなかを生きています。
日本のこどもの虐待相談件数も上昇を続けています。
私たちの住む高知県は、高校中退率は全国2番目、学校での暴力発生率が全国7番目であり(文部科学省2017年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査参照)であり、虐待死亡事案も起きる深刻な状況にあります。

貧困や虐待等によって、成長発達のために必要な資源をこどもが得られないまま成長するということは、こどもの心と体の健康、発達、将来の選択肢の幅等に影響します。それだけではなく、こども自身の自己肯定感(ありのままの自分で、この世界に生きていていいんだという実感)や意欲の低下にも影響します。自己肯定感や意欲のなさは、目には見えないものであるために、そのこども自身の(大人になっていればその大人自身の)責任、こども自身の問題とみなされてしまいやすく、既存のサポートからこぼれ落ちる要因にもなり得ます。
このように、こども自身にはどうしようもない、こどもが選択できない事情が、こども自身の成長に影響し、その影響が放置されることでマイナスが雪だるま式に積み重なり、大人になったときも、負の環境から抜け出すことができず、負の連鎖が生じます。

しかし、私たちは、貧困や虐待という負の環境のなかで生まれ育っても、その負の連鎖を絶つ力をこどもたちが持っていることを知っています。
負の影響はなくすことができるのです。次世代への連鎖を絶つことができるのです。
そのためには、どうしたらいいか?
何よりも大切なことは、こどもへの直接の支援です。こども自身に、あなたを受け容れている、信じている、支えていくというメッセージを送り続けること、食べること、休むこと,学ぶこと、当たり前に保障されなければならない資源がないなら作ること、こどもがニーズを発信したときに、それを満たすことだと私たちは考えています。
その過程のなかで、こどもが自ら連鎖を絶つ力を身につけます。
けれど、その力は、土のなかで、雨が降るのを待っている種のように、放っておかれたままでは、芽を出すことすらできません。
信じてくれる周りの人がいるとわかり、その愛情に包まれる体験。種で言うなら、「芽を出していいよ」ということが伝わる温かい土と、その温度があり、温かい愛情のシャワーを浴びてはじめて、土のなかから、芽吹きます。そして芽吹いた後も、「あなたの言うことを全部信じるよ」という温かなメッセージを受け続けることで、力強い幹となり、花を咲かせることができるのです。
ここで大切なことは、芽吹くタイミングや、幹を延ばす方法、花を咲かせる時期を、大人がコントロールしようとしないことです。
こども自身の力と選択で前に進む。進まないこと、後ろに下がることを選ぶなら、それも応援する。そうした場所になって初めて、こどもの居場所は、子どもが安心して芽を出そうと感じてくれる、こどもを包み込む温かい土のような場所になります。

そのため、私たちは、こども中心であること、こどもとつくることを大事にしています。私たちは、こどもを取り巻く現状の厳しさやサポートの難しさを理解しながら、こどもを信じ、こどもと一緒に考え、行動することが、この現状を、この世界を変える突破口だと考えます。
こどもは、温かい応援を得て、変化します。その変化を一緒に体験して、こどもの力を信じ、応援していきたいと願っています。